投資家情報

株主のみなさまへ

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独自技術で持続可能な社会を創造します

 

株主の皆様からの日ごろの温かいご支援に心より感謝申しあげます。

中期経営計画「R2024」の初年度となる2023年3月期は、音叉型水晶振動子(kHz帯)や医療・VR機器向けのATカット水晶振動子(MHz)の販売のさらなる強化に努めました。上半期においては、ハイエンドモデルのスマートフォンや医療機器向けの受注好調や円安による増収効果もあり、好調に推移しました。下半期においては電子部品市場の在庫調整の影響を受け、特に年明け以降は、中国ゼロコロナ政策や半導体不足による供給網の混乱もあり、需要は一転して落ち込みました。

この先の我が国の経済は、引き続き緩やかな回復基調で推移することが期待される一方で、海外景気の下振れリスクや物価高騰、サプライチェーンの分断、金融資本市場の変動等による影響が懸念されます。受注動向に対しては上期を中心に慎重な見方が必要であると考えていますが、電子部品市場の在庫調整については調整が一巡し、需要が上向いてくると想定しております。スマートフォン向けはハイエンドモデルについては好調を持続していくほか、ミドルレンジモデルについても徐々に需要が立ち上がっていくものと想定しており、また、IoT機器関連についても在庫の解消とともに需要が回復すると想定しております。

当社は半導体製造にも使われる「フォトリソグラフィー技術」を利用した水晶の微細加工技術を早い段階で確立しています。その技術を応用し、ノイズを抑えながら高周波数を出力できる「KoT(コーティー)カット」製品を独自開発しました。既にサンプル出荷している「KCR-04」および「KCRO-1409」の本格生産に向け、山梨県韮崎市にある本社のクリーンルームを2023年3月に増設しました。今後ニーズが高まる次世代通信インフラ(6G)の主要デバイスを育てていき、ここを中核として、世界に提供してまいります。また、出願中のKoTカットに関する特許は、日本における登録が正式に完了しました。これにより他社との優位性を確保した革新的なコア技術で、製品開発を強力に推し進めてまいります。

今後もより一層のご支援・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申しあげます。

代表取締役社長 萩原義久

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